Back

        

 /2019/07/17 Modify
    レッスン7

 7. 純正律音階を使う

  メイン画面のルートディレクトリでmkdir pure コマンドを実行し、pure ディレクトリを
  作成します。

   


   Pure ディレクトリへ移動します。
   


   meg 8 pm1 コマンドでpm1 のスコアファイルを作成します。
   

   ファイル名pm1 を入力して[Begin] ボタンを実行します。


   mnew コマンドを実行してChord ファイルを開き中身があるのを確認します。


   コンダクター・ファイルを開きます。
   

  

    テンポ、拍、調なとの設定行のコメントをはずして[meb/000] ボタンを実行します。
  

   カノンのコード進行が出来ます。
  

   カノンのコード進行はメジャー・コード進行ファイル mebcpj.dat に定義されていて、
   I -> V -> VIm -> IIIm -> IV -> V  です。

  

   #start chord_progression 指定で、IV のコードから始めると I -> V -> VIm->
   の進行になります。コードルール・ファイルは編集が可能ですので好みの
   コード進行を見つけてルール・ファイルに追加すると作者のオリジナル・コード進行
   を使った曲作りが可能です。
  

   ディレクター・ファイルの設定ができましたので楽曲内、他のパートへテンポ、拍、調の設定を
   反映させるため、メイン画面で[meb] ボタンを実行します。



   メロディ・パートを開きます。
   

   音律の定義は以下の$M: 行のどれか1つを選んで設定します。
  

   それぞれの$M: 行のピッチの変更はルール・ファイルに定義されています。
   ルール・ファイルのピッチを変更することでさまざまな民族楽器での演奏が可能になります。
   だだし、演奏する楽器のMIDI設定でピッチベンドのレンジ(音程移動範囲設定)は、
   1全音にしておく必要があります。(通常の楽器はdefaultになっている。)
   5線譜での12音についてそれぞれのチャネルに割り当てオクターブ内のピッチのずれを
   ピッチベンドで調整することでさまざまな音階を作ります。
   ルール・ファイルではピッチベンドの他にモジュレーション・データも設定できますので
   必要に応じて送ることが可能です。
  

   メロディで隣どうしの音を同時に演奏することはあまり考えられないことから、チャネルを
   節約して、1-8 チャネル用と、9-16 チャネル用の定義を作成してありますので楽器の
   チャネル割り当て用途に応じた使い分けができます。

  ためしに音階を入れて演奏してみましょう。
  

   小節行ができました。$M:Pure_Temperament 行を有効にします。
  

   音階のメロディを入れます。
  

  Mse画面を開いて[mse/000] ボタンを実行します。
  Message Window で[zoom] ボタンを押してメッセージ画面を大きくします。
  MIDIのコードが表示されていますので、Pitch Bend ダータが挿入されているのを確認できます。
  このピッチベンドデータはコード・ルールファイルで定義された数値に従った値になります。
  Rkey Link Window のリンクをクリックすると演奏が確認できます。
  音階にしたがってMIDIのチャネルが変わりますので演奏楽器はそれぞれ変化してしまいます。


  楽器がチャネルで変わるのを避けるため楽器定義ファイルの編集をして各チャネルで同じ楽器に
  なる様にします。Instruments のリンク pm1.dat をクリックします。

   

  Port 0 GM sound 1 の定義されている行の先頭カラムの@文字を空白にします。
  Port 0 GM Pure testの定義行を作ります。(カット&ペーストを使うと演習が簡単です。)
  Ch はチャネルで 1-9 までをGM音源のプログラムナンバー 41 でViolin にします。
  1-16 チャネルは、プログラム・ナンバー 43 で Cello にします。
  こうすることで2つの楽器を純正律で演奏が可能になります。
  編集が出来たら[save/inst] ボタンを実行します。

  

   低音部のCello の演奏を $M:Pure_Temperament_9-16ch で定義します。
   Violine を 1-8 チャネルにして、Cello を 9-16 チャネルを使うことで2つの楽器を
   純正率で演奏することにします。
  

   各チャネルにプログラム・チェンジ・データを送る方法の1つとして、シーケンス0にて
   全てのチャネルのパート・ファイルを作ります。
   判りやすくするためチャンネル1にメロディを入れ2-8チャネルにはデータなしの
   パート・ファイルを作ります。
   低音部はチャネル9にCello の演奏データを作り残りの10-16 チャネルは
   データなしでパート・ファイルを作ります。
   Tact201xでは、各パート・ファイル最初の小節の先頭に楽器定義でプログラム
   チェンジの指定がある場合、演奏データを送る前にプログラム・チェンジ・データを作ります。
   以下は、メイン画面の編集で上記の作業を行った状態です。



   メロディ・パートはチャネルを1-8 のPure_Temperment として、
   メロディの上に白玉音を入れました。
  

   低音部パートはチャネルを9-16 のPure_Temperament にしました。
  

  以下にそれぞれの音律で試したMIDIデータがありますので聞き比べてください。
  違いは音階に注意をすると判やすいです。

---Temperaments---
  ・設定なし
   pm1-none.mid

  ・$M:Pure_Mersenne_1-8ch
  ・$M:Pure_Mersenne_9-16ch
   pm1-mers.mid

  ・$M:Pure_Q50_1-8ch
  ・$M:Pure_Q50_9-16ch
   pm1-q50.mid

  ・$M:Pure_Temperament_1-8ch
  ・$M:Pure_Temperament_9-16ch
   pm1-pure.mid

  ・$M:Just_Intonation_1-8ch
  ・$M:Just_Intonation_9-16ch
   pm1-just.mid

   以下は、追加です。
  ・$M:Pythagorean_1-8ch
  ・$M:Pythagorean_9-16ch
   pm1-pytg.mid

  ・$M:Werckmeister_1-8ch
  ・$M:Werckmeister_9-16ch
   pm1-werc.mid

   設定の内容はコード・ルール・ファイルの中身を見てください。
   説明はマニュアルを参照してください。、
   音律についての詳細はそれぞれの専門書を参考にしてください。