１．概要

　　音楽のための道具としてＷｅｂブラウザから音楽をテキストで表現し、
　快適な操作で音楽が作成できるサーバを作りました。
　少ない文字入力で音楽用のテキスト・ソース・ファイルが生成されコンパイル、
　リンクを行なうことでプログラミング感覚でMIDIデータが作成されます。

　設計方針は、できるだけ楽曲作成の手間を省き創造力の妨げにならず
　目的となる音楽作成に集中して、優れた楽曲が作成できる環境の提供を
　すること目的にしています。

２．特徴

　　この機器は、Raspberry Pi を使ったLINUXサーバに、音楽用のコンパイラ
　Webサーバ、MIDI出力、ステータスを表示して楽曲作成の進行を助けるLCD、
　7セグの数値表示器、各種ステータスLED、電源コントロールユニットが
　備わっています。
　このため、ストレスがなく的確に優れた外部MIDI音源のコントロールが可能です。
　LEDでマウスの指示を表示しますので、無意識で安心感のある操作感が
　得られストレスなしで楽曲作成を助けます。

　サーバの運用が困難なユーザの方にも、手間がかからず手軽に音楽用の
　サーバとして利用が出来ます。
　
　操作はパソコンのブラウザを使いますので、専用ソフトウエアをインストールする
　手間、パソコンの負荷がありません。

３．用途

　・作曲用の統合環境として利用する。
　　作曲に必要な、コード、リズム、調、ピッチを自在に扱うことが可能です。
　　楽曲全体はスコア単位でのテンポ、リズムの操作で自在に、
　　それぞれの音符をコントロール可能なため、指揮者としての感覚で
　　楽曲全体を見渡すことができます。

　・楽曲をテキスト・データとして正確に記録、保存する。
　　世の中には膨大な楽曲がありますが、現在これらの楽曲を記録する方法は、
　　５線譜、と録音データで保存されています。
　　楽曲をより正確に再現可能な方法で記録をする方法として、
　　このソフトウエアを利用できます。

　・ライブ演奏のシーケンサとして利用する。
　　本装置はMTC（MIDIタイムコード)を出力しますので、
　　ライブ会場でシーケンサとして利用することが可能と思われます。

　　注、
　　・最近のレコーディング機器はMTCのインターフェイスは使われていない様です。
　　MTCを利用してレコーディングをするには、
　　MTC -> LTC(SMPTEタイムコード）変換が必要になります。

　　・上記のMTC->LTC変換機器はご参考までに、ROSENDAHL/MIF4
　　インターフェースがあります。

　　・演奏データが多い場合には正確にタイムコードの転送と演奏ができない
　　場合があります。
　　　

４．仕様
　　・電源　AC 100V - 240V 内臓
　　・有線LAN 100Mbps RJ45
　　・USB x 4
　　・MIDI out x 2 （同一データの出力）
　　・外形寸法 幅 230 x 高さ 70 x 奥行 231 単位はmm
　　・アルミケース重量 Box1 2.4 Kg　、Box3 Box4 1.1 Kg

５．機能
　　・Webサーバ
　　　RaspberryPi 2 / 32GBメモリ
　　　ApacheによるWebサーバ

　　・MIDI演奏
　　　2ポート出力

　　・サーバ・ステータス表示
　　　LCDによりサーバの状態、ソフトウエアの実行状態表示

　　・演奏コントロール表示
　　　演奏中のシーケンス、小節番号を７セグLEDで表示します。
　　　マウスの実行操作をLEDで表示します。

　　・電源コントロール
　　　サーバの電源ON/OFFボタンと本体の電源ON/OFFスイッチがあります。
　　　サーバー保護のため本体の電源は、サーバの電源をOFFにしてから
　　　切る必要があるため２つのスイッチがあります。

６．必要機器
　　　MIDI機器その他の楽器類は、各自用意してください。

７．その他
　　　ベートーベン作曲、月光の曲3楽章の演奏デモをおこないます。
　　　テキスト文字は小さいのですが全体の操作は判ると思いますので、
　　　参照してください。

　　　サンプル動画 Music Server up3