2012.10.1

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    レッスン2 Mse 画面を使ってメロディを作る
  テンプレートは (ディレクトリ名:sample2、ファイル名:tm2)とします。
  おことわり、作者は音楽の専門家ではありませんので作曲は自己流になります。
  思いつきで作曲を進めますので、ここでの曲は参考資料として扱ってください。

  1. ディレクトリを作る
   

   sample ディレクトリへ移動します。
   

  2. 曲名を決める
    どんな曲か?(ここではtm2 テスト・メロディです)

  3. モティーフを考える
    とりあえずC Major 、IIm から入る曲で、、(or D minor 、 Im)
    8小節のフレーズを1つのシーケンスで扱う

  4. 楽器編成はどうする
    MusicBox(メロディ)
    ピアノ(伴奏)
    リズム(後で)
    Bass (コードルート音)

  5. tm2 の楽譜用ファイルを作る
   スコア・ファイルは/def を使います。(指定なし)
   

  Fn: 入力欄にファイル名を入れて[Begin] を実行します。
   

  mnew コマンドを実行し、コンダクター・ファイルを開きます。
   

  テンポ _/ = 90 C Major の設定をして [meb/000] を実行します。
  

  ノート行が出来ているはずです。
  1小節目のコードを IIm でスタートさせようと思います。
  

  メイン画面で [meb] を実行して他のパートにリズム、コードを反映します。


  メロディ・パートを開きます。ここでは下図の C 15 S を使います。
   

  Sのリンクをクリックすると、tm2_015 のパート・ファイルが開きます
  

  とりあえず簡単なメロディとコード進行を決めます。
  IIm -> V -> I の進行でメロディを考えてみます。
  

  上記、水色のコード位置を示すドット '.' の文字位置が低いので
  #define_Chord_base_position を 3 に設定して [meb/015] を実行します。
  注、3の位置は小節行の* 文字(中央ド、Middle C)になります。
  

  コード位置を示すドットの位置が移動します。
  コードの位置がわかるのでメロディを乗せる参考になります。
  ギリシャ文字のIIm はC Major では Dm のコードになり、レ、ファ、ラの音になります。
  2小節目以後はコードの設定がないので IIm が継続しています。
  

  Mse 画面を開く
  Mse 画面を使うことで各パートのみの演奏やコード確認、演奏確認が便利にできます。
  以下のメイン画面の [Begin] ボタンを押すたびに 新しいMse ウインドウのリンクが作成
  され複数の Mse 画面を開くことができます。
   

  tm2mse-1805.html をクリックしMse 画面を開きます。
  Mse 画面のファイル名入力欄に 015 入れ[Begin] ボタンを実行します。
  ファイル名が確定されていないため abc_xyy.meg になっていますが気にしないでください。
   

  [Begin] ボタンの実行後、Mse 画面でtm2_015.meg ファイルが開きます。
  

  Mse画面にある tm2_015.meg のリンクはパート・ファイルを別画面で見やすくするためにあります。
  複数の同一ファイルを開いている場合で[save] を行った場合、各画面に反映するためには、
  それぞれの画面で[rev/015] ボタンの実行が必要です。Mse 画面では[rev/015] ボタンの実行を
  忘れないでMse の実行をおこなってください。
  「重要」 [mse/xyy] を実行するとmse画面にあるテキストがsaveされます。


  コードを調べる
  コードを調べたい行に?を入れ [meb/015] ボタンを実行します。
  

  ?行に前後の音からポイントの高い順にコードが表示されます。
  [zoom] ボタンを押してMessage Window を広げるとポイントが表示されています。
  これらのコード情報で曲に合ったコードの選択が容易になります。
  

  以下で表示されるポイントは b:1つ前、c:カレント、a:1つ後の音符の重みの合計で
  計算を行っています。
  

  曲は、IIm -> V -> I で考えていますのでVは上記ではPoint 36.71 です。
  という事で2小節目は、V を入れます。コードは曲全体にかかわりますので設定は
  ディレクター・ファイルへ記入します
  

  ディレクター・ファイルで[meb/000] または[save/000] を実行後、
  メイン画面で[meb] を実行します。

  

  パート・ファイルは[rev/015] を実行してカレントのファイルを読み込みます。
  パート・ファイルの?行はもう必要ありませんので先頭文字にd (delete)を入れて
  [meb/015] を実行します。

  

  以下のMse画面3小節目はV のままで、4小節目のコード設定を進めます。
  

  4小節目のコードは明らかにド、ミ、ソで I ですので、ディレクター・ファイルにI を入れ
  [meb/000] または、[save/0000] を実行します。

  

  メイン画面で[meb] を実行します。
  

  Mse 画面で[rev/015] を実行すると4小節目にI C Major のコードが入っています。
  

  5小節目のコードを決める
  前と同じく? 行でコードを調べます。
  

  上記のコードから曲のコード進行に合うコードを探します。
  ここでは、VIm79 に進行することにします。
  

  残りの6、7、8小節は、 VIm -> IV -> V -> VIm としてみます。
  これまでの8小節の進行は、IIm -> V -> V -> I -> VIm -> IV -> V -> VIm です。
  上記と同じ作業を行った後、パート・ファイルの7、8小節に休符を入れ[meb/015] を実行します。

  

  モティーフのメロディとコードが概ね決まりましたので伴奏を付けて確認をします。
  

  バスの音を入れます。
  メイン画面のDirector Link Window の C 1e B をクリックしてBass のパート・ファイルを
  開きます。

   

  tm2_01e.meg のパート・ファイルが開きましたら、{Generate o/ note lines} のコマンド行を
  有効にして [meb/01e] ボタンを実行します。

  

  2分音符のノート行が作成されます。
  

  ノート行にそれぞれのコード位置がドットで表示されていますので、ルートに音符を
  入れる設定をします。
  #define Chord_velocity "555555" とある行をコメントアウトして
 #define Chord_velocity "5....." と左端を数値の5とぢ右側の残りをドットにします。
  これはドットで示されたコードの位置に数値を入れる設定で左から右の位置に対応した
  数値が入ります。ここでは一番左(ルートの位置)を数値の5とし残りは
  ドットのままの設定になります。

  

  [meb/01e] ボタンを実行します。
  

  Mse 画面でLink 選択ボタンを All とし[mse/015] を実行するとシーケンス0 の全てのファイルのリンクが
  作成されます。(All の選択で同じシーケンスのパート・ファイル全てのMIDIデータが作成されます。)
  Part の選択をした場合MIDIデータはパート・ファイルのみ作成されます。
  利用目的は、演奏確認をシーケンス全体で聞く場合パートのみで聞く場合に利用します。
  作成されるリンクは Rkey Link Window に [mse/xyy] 実行毎に表示されますので以前の演奏と比較をして
  聞き比べが可能です。下記ではRkey Link Window のラジオボタンで .mid ので選択されていますので
  リンクは MIDI ファイルへのリンクになります。
  (.evl はイベントリストへのリンク、.mex は拡張SMF でここでは説明は省きます。)
  下記 A のリンクをクリックして演奏を確認してください。リンク先の文字はPart 選択時は小文字、
  All 選択時は大文字になります。
  

  シーケンスを追加してメロディ作りを進めます
  メイン画面コピー元のシーケンスに*文字、コピー先シーケンスに+文字を上書きして
  [meb] ボタンを実行します。

  

  シーケンスのコピーが出来たら[make] ボタンを実行してtm2.mid の演奏を聞いてみてください。
  8小節のモティーフが繰り返されます。メロディはこのままではつまらないので変化をさせていきます。
  

   下記の画面は シーケンス2、115 ファイルのMse画面とパート・ファイルを開いたものです。
   操作方法は、
   1) Mse 画面を開いて ファイル名を tm2_115.meg で[ Begin] ボタンを実行します。
   2) 見やすい画面を表示するため、tm2_115.meg ファイルのリンクをクリックしてファイルを開き
     画面でのレイアウトを決めます。
   3) [mse/115] ボタンを実行してRkey Link Window にMIDI データのリンクを作ります。
     下記画面ではLink のラジオボタンはPart を選択しています。
   4) 以上の操作でメロディやリズムを変化させながら音楽を聴き比べが出来る環境が整います。
     ここでは、シーケンス2、115のメロディ・パートを変化させていいメロディを探します。
   

  


  メロディを以下に変えてみます。
  

  8小節目のコードがVIm となっていますがここで区切りたいので、I に変えます。
  シケンス1のコンダクター・ファイルを開きVIm -> I に変更します。
   

  {!Vm} 行を削除、{!I} 行を新たに入れ[meb/100] ボタンを実行します。

  

  メイン画面で[meb] ボタンを実行し楽曲全体のコード変更を行います。

   

  [meb/115] ボタンを実行しメロディ・パートのコードが変更されているのを確認します。
  

  コードが変わったのでBass の音を修正します。
   

  Bass の音は #define Chord_velocity "5....." の設定で自動で音が入りますが、
  既に入っている音はそのまま残りますので、以下の赤丸の音を
  削除(スペースを上書き)します。

  

  

  メイン画面で[make] を実行し、tm2.mid を聞いてみてください。
  注、MIDI ファイルの再生時Media Player 等で同じ演奏が繰り返される場合は一度
  Media Player 等を閉じてから再生をしてください。原因は、ファイル名が同一の場合
  新しいファイルの取り込みが行われないと思われます。

  

  Mse 画面のRkey Link Window では上記の問題を無くすため、[mse] 実行毎に
  Variation として新しいMIDI ファイルのリンクを作成して以前のMIDIファイルとの
  演奏を比較できます。

   

  ピアノ伴奏を入れる
  トラックのコピー、コピー元トラックに* 文字、コピー先トラックに+ 文字を上書きします。
  

  [meb] ボタンを実行するとBass のパートがコピーされます。
  

  トラックのコピーができたら、BBのBassをMM のピアノ譜に換えます。
  

  メイン画面の[meb] ボタンを実行し、Director Link Window の018 パートファイルを
  開きます。パート・ファイルはBass からのコピーですのでバス音が残っています。

   

  コード・パターン設定の変更を行います。
  

  コードの位置を3 に変更します。
  コード音を"555..."にします。
  コード・ボイシングを標準のClose から Drop2&4_Close に変えます。
  Bass のコード音が残っているので、{Clear notes} コマンド行のコメントをはずします。
  注、 {Clear notes} <- (先頭の空白文字を削除)
  [meb/018] ボタンを実行します。

  

  コード音が入っているのを確認します。
  


  Mse 画面で[make] を実行し、tm2.mid を聞いてみてください。
    

  ピアノ伴奏パターンを作る

  


  

  Mse 画面で[make] を実行し、tm2.mid を聞いてみてください。
  

  パート・ファイルのコピー
  シーケンス0のピアノ・パートをシーケンス1のピアノ・パートにコピーします。
   

  コピー元ファイル 018 に*文字、コピー先ファイル 118 に+ 文字を上書きし
  [meb] ボタンを実行します。
   

  118 ファイルのリンクをクリックして tm2_118.html ファイルを開きます。
  

  8小節目のコードに古い音が残っていますので{Clear notes} コマンド行をコメントアウトして
  [meb/118] ボタンを実行します。
  

  コード音がクリアされます。
  

  もう一度[meb/118] ボタンを実行すると、コード音が入ります。
  

  8小節目の演奏を変えます。
  

  [meb/118] ボタンを実行します。
  

  Mse 画面で[make] を実行し、tm2.mid を聞いてみてください。
  シーケンス1の伴奏はメロディと合いませんので伴奏パターンを変更します。
 

  ダイナミック・エクスパンドを各ノート行毎に変える設定にします。「+xp1,, +xpf」
  

  上記、+xp1 の演奏は、ファ、ラ、レの和音をそれぞれの音の強さ3で演奏します。
  +xp2 は、ファ、ラを8分音符、レを4分音符でファ、ラ、レの順に音の強さ4で演奏します。
  +xp5 は、シ、レ、ソの和音を音の強さ指定がないのでノートの位置に記入されている5で演奏します。
  その他、詳細はマニュアルのダイナミック・エクスパンドを参考にしてください。

  ダイナミック・エクスパンドのデコード
  メイン画面のコマンドでバックアップをします。
   

  ピアノ伴奏パートで{Decode Dynamic expand note lines} のコマンド行をコメントアウトして、
  [meb/118] ボタンを実行します。
  

  ダイナミック・エクスパンドがデコードされノート行のP_Exp の設定はクリアされます。
  次に[meb/118] ボタンを実行すると再びダイナミックエクスパンドの設定がされてしまうのを
  防ぐため*E 行の先頭に空白文字を挿入してコメントアウトします。

  

  元に戻したい場合は、[undo/118] ボタン、または、メイン画面でres コマンドを実行します。
  注、 Decode を行った直後は[undo/118] ボタンで元に戻りますが、[meb] や[save] を
    行った後は元に戻りませんのでバックアップしたファイルをリストアコマンドで
    元に戻します。
   

  res コマンド実行後、パート・ファイルの[rev/118] を実行することで元に戻ります。
  

  Mse 画面で伴奏パターンをいくつか変えて前の演奏との違いを確認します。
  下記は、Mse でシーケンス1全体の演奏確認をVariation ABC のリンクで表示しています。
  

  上記の方法で伴奏パターンを変えた演奏確認が手軽にできます。
  Variation のリンク文字ABC は大文字がシーケンス全体、小文字はMse 画面で設定されているパートのみ
  のリンク先表示です。

  シケンス0のメロディがよく知られたメロディになってしまっていますので以下に変更します。
  


  シケンス0のピアノ伴奏もメロディに合わなくなりましたので変更します。
  

  上記、+ex2 r = "2 2 2 6" は、+ex2のノート行は2分音符で、この2分音符を
  4分音符の3連譜と4分音符に分けた演奏になります。
  
  デコードを行ってみます。
  

  デコードの結果を色分けしましたので確認してください。
  [undo/018]ボタンを実行して元に戻します。

  

 これまでのスコアをOverture で作りました。


  メイン画面で[make] を実行して、tm2.mid を聞いてみてください。
  これまででモティーフとなるメロディができましたので今後このメロディを元に曲を作ってみます。
  以上でレッスン2は終わりにします。
  お疲れさまでした。

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