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 2020.7.22

  目次

      8. ファイル編集

     8.1 ディレクターファイルの編集

     8.1.4 Cラインでのファイル操作

     8.2 小節行の種類

     8.3 小節行の設定

     8.4 楽曲全体のコンパイル、リンク

     8.5 ディレクター・コマンド行

     8.6 環境ファイル

     8.7 コンダクター・ファイルの編集

     8.8 パートファイルの編集

     8.9 メモ・ファイルの編集


     
8.10 その他
  


  8.1 ディレクターファイルの編集

  

  8.1.1 fn.meg ファイル
    ディレクターファイルの表示はメイン画面と別にfn.meg のクリックによる表示が可能です。
    どちらかの画面で[Save] を行った後に別画面で編集を行う場合は、[rev/drs] を行った後に
    最新のデータを読み込んでから編集を行ってください。fn.meg 画面で編集[Save] を実行した
    後にメイン画面で[meb] [mec] [mlk] [make] [save] の実行も上記と同じく[rev/drs]を実行し
    最新のデータを読み込んでください。複数の画面で同一のファイルを操作しますので混乱をする
    可能性がありますが、理解してご利用することで操作性が向上します。

   

     上図の
tm1.megをクリックするとファイルが表示されます。

    8.1.2 楽器編成の設定方法 (k-fied)
     ・Instruments ファイルとディレクター・ファイルの関連

  

     Instruments ファイルの@ラインで定義された音源名は、MIDIポート、MIDIチャネルを
     ディレクター・ファイルの@ラインで設定されたMIDIポート、MIDIチャネルによって
     参照されます。Instruments ファイルとディレクター・ファイルのMIDIポート、MIDIチャネル
     が一致した場合、ディレクター・ファイルの@ラインではInsturments、Device、
     プログラム・チェンジ(PC#)、コメントをInstruments ファイルの@ラインから読み込みます。

     8.1.2.1 ディレクター・ファイルでの楽器設定
      @ラインと C ラインの関連

   

     例、
      @(MusicBox) 行のInstrumentu File 015_... は以下になります。(k-fat015line)
       音源名 : MusicBox
       パート・ファイル名 : tmp_015.meg
       小節行の種類 : M (piano)
       MIDI ポート : 0
       MIDI チャネル : 6
       メンバー : 7
       音源デバイス : GM
       プログラム・チェンジ : 11
       @inst コメント : 空白
      @(Drum) 行 File 019_... は以下になります。
       音源名 : Drum
       パート・ファイル名 : tmp_019.meg
       小節行の種類 : R (Rhythm)
       MIDI ポート : 0
       MIDI チャネル : 10
       メンバー : 11
       音源デバイス : GM
       プログラム・チェンジ :
       @inst コメント: 空白
      @(Bass) 行 File 01e_... は以下になります。
       音源名 : GM
       パート・ファイル名 : tmp_01e.meg
       小節行の種類 : B
       MIDI ポート : 0
       MIDI チャネル : 16
       メンバー : 16
       音源デバイス : GM
       プログラム・チェンジ : 空白
       @inst コメント : 空白

     8.1.2.2 Instruments ファイルでの楽器設定
      例、 tmp.dat のポート0 GM音源セット

   

      先頭カラムが@ で始まる行は楽器設定行です。
      先頭カラムがスペースで始まる行はコメント行です。
      @(MusicBox) で始まる行は、デバイスGM、ポート0 、MIDIチャネル6 、プログラム・チェンジ 11
      です。
      @(Drum) で始まる行は、デバイスGM、ポート0 、MIDIチャネル10 です。
      @(Bass) で始まる行は、デバイスGM、ポート0 、MIDIチャネル16、プログラム・チェンジ33です。

    8.1.3 各トラックのMIDIポート、チャネルの設定・変更方法 (k-ftpch)

     8.1.3.1 @ラインでの変更
      ・MIDIチャネルの変更

   

       例、
       @(MusicBox) 行のチャネルを6 から 7に変更する場合、Chan の 6_.. に 6_.7 と
       ..のカラムの場所を上書(OverWrite)します。

   

       注、挿入をするとカラムがずれてしまいますので必ずOverWriteで入力します。
       [meb] ボタンを押すとチャネルが変更され@(A_Guiter)の楽器に変更されます。

   

      ・MIDIポートの変更

   

       @(A_Guiter) 行のポートを0 から 1に変更する場合、Port の 0_.. に 0_.1 と
       ..のカラムの場所を上書(OverWrite)します。

   

       注、挿入をするとカラムがずれてしまいますので必ずOverWriteで入力します。
       [meb] ボタンをおすとポートが変更されます。ただし、ポート1の楽器設定が楽器ファイルに設定
       されていませんので@() ラインは空白になります。

   

      ・小節行の種類の変更

   

       @(Bass) 行のファイル tmp_01e.meg の小節行の種類をB:BassからA:Alto に変更します。

   

       B_. カラムの. の位置にA の文字を上書きして[meb] ボタンを押すとtmp_01e.meg ファイルの小節行
       が変更されます。
       変更結果は、tmp_01e.meg のパート・ファイルで[rev/01e] ボタンで確認できます。

   

     8.1.3.2 Cラインでの変更
      ・MIDIチャネルの変更

   

       CラインでのMIDIチャネルは、0からFまでの....上のS文字の位置で設定されます。
       MIDIチャネルの変更は、S文字の位置を変更することで行われます。

   

      ・MIDIポートの変更
       CラインでのMIDIポートの変更は、ポートの文字を上書き変更し[meb] ボタンの実行で

   

       設定されます。

   

      ・小節行の種類の変更

   

       Cラインでパート・ファイルの小節行の変更を行うには、パート・ファイルの位置にある文字を
       上書き変更し[meb] ボタンの実行で変更されます。

   

    8.1.4 Cラインでのファイル操作

     8.1.4.1 ファイル操作の入力領域


   

      楽曲の各コンダクター・ファイル、パート・ファイルのコピー、移動、削除、存在確認をおこないます。
      実行は、シーケンスとトラックの表にあるドット(......)の位置にコマンド文字を上書きで入力し
      [meb] ボタンを押すことで実行されます。

     8.1.4.2 ファイル操作で使用するコマンド文字の種類

   

      コマンド文字の種類は以下になります。()
        & : Add file (From members top file) ! 同じメンバーのシーケンス0からのファイルをコピー
        * : Copy & Move source file ! コピー、移動元ファイルの指定
        + : Copy destination file ! コピー先ファイルの指定
        @ : Move destination file ! 移動先ファイルの指定
        / : Remove file ! ファイルの消去
        ? : Check file ! ファイルの存在確認(呼び戻し)
        } : Large char to Small char ! カレント・ファイルから予備ファイルへ変更
        { : Small char to Large char ! 予備ファイルからカレントファイルへ変更
        > : Right Shift ! ファイルのシーケンス位置を右にシフト
        < : Left Shift ! ファイルのシケンス位置を左にシフト

     8.1.4.1 ファイルのコピー

    実行前の画面

   

       ファイルのコピーをします。コピー元ファイルの位置に*文字を上書きし、コピー先ファイルの
      位置に+の文字を上書きします。コピー先は複数の指定が可能です。
      実行は[meb] ボタンを押します。

   
     実行結果 M: ピアノパートがコピーされます。

   

     8.1.4.2 ファイルの移動

     実行前

   

       ファイルの移動をします。移動元ファイルの位置に*の文字を上書きし、移動先ファイルの位置に
      @の文字を上書きします。移動先の指定は1つのみで複数の指定はできません。
      実行は[meb] ボタンを押します。

   

    実行結果

   


     8.1.4.3 ファイルの削除

    実行前

   

       ファイルの削除をします。削除するファイルの位置に/スラッシュ文字を上書きします。
      実行は[meb] ボタンをおします。

   

     実行結果

   

     8.1.4.4 シーケンスのコピー

    実行前

   

       ファイルのコピーをシーケンス単位で行います。コピー元のシーケンスの位置に*文字を上書きし、
      コピー先シーケンスの位置に+プラスの文字を上書きします。コピー先は複数のシーケンスの指定が
      可能です。実行は[meb] ボタンを押します。

   

    実行後

   

     8.1.4.5 シーケンスの移動

     実行前

   

       ファイルの移動をシーケンス単位で行います。移動元のシーケンスの位置に*文字を上書きし、
      移動先シーケンスの位置に@の文字を上書きします。実行は[meb] ボタンを押します。

   

    実行後

   

     8.1.4.6 シーケンスの削除
       ファイルの削除をシーケンス単位で行います。削除するシーケンスの位置に/文字を上書きし、

    実行前

   

      [meb] ボタンを押して実行します。

   

    実行後

   

     8.1.4.7 トラックのコピー

    実行前

   

       ファイルのコピーをトラック(Member)単位で行います。コピー元のトラックの位置に*文字を上書きし、
      コピー先のトラックの位置に+の文字を上書きします。コピー先は複数のトラック指定が可能です。
      実行は[meb] ボタンを押します。

   

    実行後

   

     8.1.4.8 トラックの移動

    実行前

   

       ファイルの移動をトラック単位で行います。移動元のトラックの位置に*文字を上書きし、移動先の
      トラックの位置に@の文字を上書きします。移動先のトラックは1つのみで複数の指定はできません。
      実行は[meb] ボタンをします。

   

     実行後

   

     8.1.4.9 トラックの削除

    実行前

   

       ファイルの削除をトラック単位で行います。削除するトラックの位置に/スラッシュ文字を上書きします。
      実行は[meb] ボタンを押します。

   

    実行後

   

     8.1.4.10 トラック内のファイル存在表示

    実行前

   

       トラックに存在するファイルの表示を行います。該当するファイルが同一ディレクトリ内に存在している
      場合Cラインに、存在するファイルの小節行と同じ文字を表示します。
      存在表示は、非アクティブ・ファイルで子文字になります。

   

    実行後

   

     8.1.4.11 シーケンス内のファイル存在表示

    実行前

   

       シーケンスに存在するファイルの表示を行います。該当するファイルが同一ディレクトリ内に
      存在している場合Cラインに、存在するファイルの小節行と同じ文字を表示します。
      存在表示は、非アクティブ・ファイルで小文字になります。

   

    実行後

   


     8.1.4.12 楽曲全体のファイル存在表示

    実行前

   

       楽曲に存在するファイルの表示を行います。楽曲のファイルが同一ディレクトリ内に存在している場合
      Cラインに、存在するファイルの小節行と同じ文字を表示します。
      存在表示は、非アクティブ・ファイルで小文字になります。

    8.1.5 各パートの小節行(bar)の種類と設定方法 (k-fbar)
      小節行は楽典の小節線です。小節行と次の小節行は小節になります。
     ここでの小節は5線譜を90度回転させたイメージで左から右に低い音から高い音への音階です。

   

    実行後

   

     
8.2 小節行の種類

       小節行は大きく分類するとコンダクター用とパート用に分けられます。
      コンダクター用には、通常のMIDIノート形式とMIDIキューイング形式の2種類あります。
      パート用には、鍵盤楽器用、シンセ用、リズム楽器用、データ用があります。鍵盤楽器用と
      シンセ用は低音域、中音域、高音域楽器用があります。

        C : コンダクター用
        G : ト音記号(シンセ用) Gclef staff
        S : ソプラノ(シンセ用) Soprano staff
        A : アルト(シンセ用) Alto staff
        B : バス(シンセ用) Bass staff
        M : 中音域(鍵盤用) Middle staff (Piano)
        L : 低音域(鍵盤用) Low staff
        H : 高音域(鍵盤用) High staff
        R : リズム楽器用 Rhythm staff
        D : Dodecaphonie staff 注、使わない

      Cはコンダクター用で、テンポや曲全体の音の強弱、時間の項目があり、
      SMFのキュー・データを作るformatと、MIDIの音符データを作るformatの2種類あります。

      G,S,A,Bはシンセ用で、ピッチベンド、Moduration、コントロール・チェンジ等の項目があります。

      M,L,Hはピアノや鍵盤楽器等でコントロール・データを必要としない楽器用で音域が広く入力可能です。

      Rは、リズム楽器用です。5線譜による音階は意識しないでMIDIの番号での入力になります。

      Dは、リズム楽器用と同じくMIDIノート番号の入力です。

      8.2.1 コンダクター用

   

       小節行の種類文字はCで以下の2種類をコンダクター・ファイルにあるコマンド行で切り替えます。
       {Exchange midi format to cueing format} << MIDIノート形式からMIDIキューイング形式>>

   

    {Exchange cueing format to midi format} << MIDIキューイング形式からMIDIノート形式>>

    ・c: MIDIノート形式

   

    小節行が以下になります。コンダクター・ファイルでのノート行は小節行に従ってSxx で始まります。
    -c0000001 0____.____1____.____2 Exp tp velo tempo dymc hh:mm:ss/ff.ff
    -c0000001 : -は小節行で cはコンダクター、次の00はシーケンス番号、00001は小節番号
            0____.____1____.____2 : 音符(数値)入力エリア
                       Exp : エクスペディション
                          tp : トランスポーズ
                            velo : 音強の倍率
                               tempo : 楽曲のテンポ
                                   dymc : 楽曲全体の音量
                                       hh:mm:ss/ff.ff : タイムコード
       ・c: MIDIキューイング形式

   

    小節行は以下になります。コンダクター・ファイルでのノート行は小節行に従ってCxx で始まります。
    -c0000001 pno msg hh:mm:ss/ff.ff evno ainf tempo dymc hh:mm:ss/ff.ff
    -c0000001 : -は小節行で cはコンダクター、次の00はシーケンス番号、00001は小節番号
            pno : MIDIプログラム番号
               msg : メッセージ
                 hh:mm:ss/ff/ff : イベントの時間
                          evno : MIDIイベント番号
                               ainf : 追加インフォメーション
                                 tempo : テンポ
                                      dymc : 楽曲全体の音量
                                          hh:mm:ss/ff.ff : タイムコード

      8.2.2 鍵盤楽器用
        鍵盤楽器用の小節行の種類は、五線譜入力エリアの音域でL:Low、M:Middle、H:Highの
       3種類あります。
   

       小節行の* の位置は5線譜の中央ドになります。入力可能エリアがL、M、Hで位置がオクターブ移動
       します。通常はMを使いますが低音楽器はLを、高音楽器はHを使うと入力エリアが楽器に合った
       音域で音符を入れられます。
       ・ Low

   

    -l0000001 _____-1______0______1______2______*______4______5______6__velo P_Exp
    -l0000001 : -は小節行で l は五線譜入力エリアがLow、次の00はシーケンス番号、
             次の00001は小節番号
           _____-1______0______1______2______*______4______5______6_ : は五線譜(音階)入力エリア
                                        velo : 音強の倍率
                                           P : ペダル
                                            _Exp : エクスペディション
       ・ Middle

   

    -m0000001 -1______0______1______2______*______4______5______6______7velo P_Exp
    -m0000001 : mは小節行で l は五線譜入力エリアがMiddle、次の00はシーケンス番号、
             次の00001は小節番号
            -1______0______1______2______*______4______5______6______7 : は五線譜(音階)入力エリア
                                         velo : 音強の倍率
                                            P : ペダル
                                             _Exp : エクスペディション
       ・ High

   

    -h0000001 ____1______2______*______4______5______6______7______8____velo P_Exp
    -h0000001 : -は小節行で h は五線譜入力エリアがHigh、次の00はシーケンス番号、
             次の00001は小節番号
 
           ____1______2______*______4______5______6______7______8____ : は五線譜(音階)入力エリア
                                        velo : 音強の倍率
                                           P : ペダル
                                            _Exp : エクスペディション

      8.2.3 シンセ用

   

        シンセ用の小節行は、5線譜入力エリアに加えてシンセサイザで使うピッチベンド、モジュレーション
       コントロール・チェンジの入力を可能としています。また、5線譜の入力エリアが少なくなってしまうので
       音域移動の指定用のトランスポーズを可能としています。小節行の種類は音域で
       5線譜入力エリアの異なるB:Bass、A:Alto、S:Soprano、G:Gclef があります。

       ・ Bass

   

    -b0000001 p.v. mod cn:cdt pcg tp1______0______1______2______*______4 velo P_Exp
    -b0000001 : -は小節行で b は五線譜入力エリアがBass、次の00はシーケンス番号、
             次の00001は小節番号
            p.v. : ピッチベンド
              mod : モジュレーション
                 cn : コントロール番号
                   cdt : コントロール・データ
                      pcg : プログラム・チェンジ
                         tp : 音高の移動
                          1______0______1______2______*______4 : 五線譜(音階)入力エリア
                                            velo : 音強の倍率
                                               P : ペダル
                                                _Exp : エクスペディション
       ・ Alto

   

    -a0000001 p.v. mod cn:cdt pcg tp0______1______2______*______4______5 velo P_Exp
    -a0000001 : -は小節行で a は五線譜入力エリアがAlto、次の00はシーケンス番号、
             次の00001は小節番号
            p.v. : ピッチベンド
              mod : モジュレーション
                 cn : コントロール番号
                   cdt : コントロール・データ
                      pcg : プログラム・チェンジ
                         tp : 音高の移動
                          0______1______2______*______4_____5 : 五線譜(音階)入力エリア
                                            velo : 音強の倍率
                                                P : ペダル
                                                _Exp : エクスペディション
       ・ Soprano

   

    -s0000001 p.v. mod cn:cdt pcg tp1______2______*______4______5______6 velo P_Exp
    -s0000001 : -は小節行で s は五線譜入力エリアがSoprano、次の00はシーケンス番号、
             次の00001は小節番号
            p.v. : ピッチベンド
              mod : モジュレーション
                 cn : コントロール番号
                   cdt : コントロール・データ
                      pcg : プログラム・チェンジ
                         tp : 音高の移動
                          1______2______*______4______5______6 : 五線譜(音階)入力エリア
                                            velo : 音強の倍率
                                               P : ペダル
                                                _Exp : エクスペディション
       ・ Gclef

   

    -g0000001 p.v. mod cn:cdt pcg tp2______*______4______5______6______7 velo P_Exp
    -g0000001 : -は小節行で g は五線譜入力エリアがGclef、次の00はシーケンス番号、
             次の00001は小節番号
            p.v. : ピッチベンド
              mod : モジュレーション
                 cn : コントロール番号
                   cdt : コントロール・データ
                      pcg : プログラム・チェンジ
                         tp : 音高の移動
                          2______*______4______5______6______7 : 五線譜(音階)入力エリア
                                            velo : 音強の倍率
                                               P : ペダル
                                                _Exp : エクスペディション

      8.2.4 リズム楽器用

   

       ・ Rhythm

    

     -r0000001 tp 3____.____4____.____5____.____6____.____7____.____8____velo P_Exp
     -r0000001 : -は小節行で r は音符入力エリアでRhythm、次の00はシーケンス番号、
              次の00001は小節番号
             tp : 音高の移動
              3____.____4____.____5____.____6____.____7____.____8____ : 音符入力エリア(数値)
                                        velo : 音強の倍率
                                           P : ペダル
                                            _Exp : エクスペディション

      8.2.5 MIDIデータ出力用

   

       ・ Dodecaphonie

    

     -d0000001 p.v. mod cn:cdt pcg tp 4____.____5____.____6____.____7____.velo P_Exp
     -d0000001 : -は小節行で d は音符入力エリアでDodecaphonie、次の00はシーケンス番号、
              次の00001は小節番号
             p.v. : ピッチベンド
               mod : モジュレーション
                  cn : コントロール番号
                    cdt : コントロール・データ
                       pcg : プログラム・チェンジ
                          tp : 音高の移動
                           4____.____5____.____6____.____7____ : 音符入力エリア(数値)
                                           velo : 音強の倍率
                                              P : ペダル
                                               _Exp : エクスペディション

     
8.3 小節行の設定

   

       小節行はmegコマンドのスコア・ファイルの設定で作成されます。

     8.3.1 小節行の変更

   

       小節行の変更はディレクター・ファイルのCラインの文字を変更して行います。

   

     8.3.2 五線譜入力エリアの楽器と音域について

   

       パートにInstruments ファイルにある楽器を指定すると、小節行の五線譜入力エリアに
      楽器の音域が表示されます。
      ディレクター・ファイルの@ラインにパートで指定された楽器名が表示されます。

   

      また、ディレクター・ファイルの@ラインで()内の楽器名はInstrumentaファイルのポート、チャネルの
      楽器名です。
       例、
       @Violin(Marinba) 014_... G_. 0_.. 5_.. 6 GM 13 Vn.Solo !

   


    8.4 楽曲全体のコンパイル、リンク

   

      メイン画面でのコンパイルは楽曲全体(全てのパート・ファイル)のコンパイルを行います。
     コンパイルによってfn_xyy.mec の中間ファイルが作成されます。

     例、コンパイルとファイルの確認

   

       tmp_000.meg -> tmp_000.mec
       tmp_014.meg -> tmp_014.mec
       tmp_015.meg -> tmp_015.mec
       tmp_016.meg -> tmp_016.mec
       tmp_019.meg -> tmp_019.mec
       tmp_01a.meg -> tmp_01a.mec
       tmp_01e.meg -> tmp_01e.mec

   

    8.4.1 楽曲全体のリンク

   

      コンパイルによって作成された中間ファイルの結合を行いtmp.mid 、及びtmp.mex の実行ファイルを
     作成します。tmp.mid はスタンダードMIDIファイル形式、tmp.mex はマルチポート対応のMIDIファイルです。

    8.4.2 make コマンド

   

      修正された.meg ファイルのみコンパイルを行いリンクを実行します。
     例、 tmp_014.meg ファイルを編集、保存を実行後 [make] をします。

   


    
8.5 ディレクター・コマンド行

     楽曲全体に影響するコマンドです。

   

      {Generate O note lines all} !
      {Generate o/ note lines all} !
      {Generate o/. note lines all} !
      {Generate _/ note lines all} !
      {Generate _/) note lines all} !
      {Generate _/)) note lines all} !
      {Generate _/))) note lines all} !
      {Generate rest lines all} !
      {Delete note lines all} !
      {Delete rest lines all} !
      {Delete symbol lines all} !
      {Delete plus lines all} !
      {Delete comment lines all} !
      {Delete large brackets lines all} !
      {Delete parenthesis lines all} !
      {Delete square lines all} !
      {Delete dumper signs all} !
      {Delete chord lines all} !
      {Delete expand lines all} !
      {Clear notes all} !
      {Clear P_Exp symbols all} |
      {Clear observed notes all} !
      {Renumber bar lines all} !
     >{Renumber bar lines continuously all} !
      {Exchange parenthesis to large brackets all} !
      {Exchange large brackets to parenthesis all} !
      {Generate beautify symbols all} !
     >{Exchange beautify symbols all} !
     >{Reset tempo values all} !
     >{Reset smpte values all} !
      {Reset dynamic values all} !
      {Reset beautify values all} !
      {Reset gate_rate values all} !
      {Reset pitch_vend values all} !
      {Reset modulation values all} !
      {Reset control_number values all} !
      {Reset control_data values all} !
      {Reset program_change values all} !
      {Reset transpose values all} !
      {Observe other notes all} !
      {Observe chord notes all} !
      {Observe available note scale all} !
      {Reset chord & available notes all} !
      {Generate expand files all} !
      {Create expand symbols all} !
      {Include expanded note lines all} !
      {Show expanded note lines all} !
      {Hide expanded note lines all} !
      {Reset Exp symbols all} !
      {Save expanded note lines all} !
      {Reload expand files all} !
      {Save & Store expand files all} !
      {Save & Register expand files all} !
      {Store expand files all} !
      {Register expand files all} !
      {Reset Dynamic expand symbols all} !
      {Exchange global chord select to progression lines all} !
      {Exchange global chord progression to select lines all} !
      {Change chord progression lines all} !
      {Global_Transposition xx} Change Key !
      {Global_Transpose xx} !

     8.5.1 継続指定コマンド行 (k-fdfcom)
        コマンド行は[meb] 実行後に先頭カラムに空白が挿入されコメント行になります。
       コメント行にならないで常時コマンド行とするには、先頭カラムに>文字を入れることで
       [meb] 実行後も先頭カラムに空白が挿入されず継続してコマンド行として扱われます。
       ディレクター・ファイルで予め継続指定されているコマンドは以下になります。
      ・楽曲全体の小節番号の並べ替えコマンド行

   

        小節番号の並べ替えコマンド行は、下記の2種類あります。どちらかを選択して先頭カラムに>文字
       を入れて使います。

        1) 楽曲全てのパートで各シーケンスの先頭小節行の番号を0、または1を始まりとして並べ変える。
          (楽曲をシーケンスで分けて各シーケンスの小節番号は連続しません。)
          {Renumber bar lines all} !

        2) 楽曲全てのパートで最初のシーケンスの先頭小節行の番号を0、または1を始まりとして
          シーケンスを継続して連続で並べ変える。
          (複数のシーケンスで1つの楽曲として小節番号は連続します。)
         >{Renumber bar lines continuously all} !

      ・meb補正有効指定コマンド行 (k-frseta)
       楽曲全体の[meb] コマンドで補正される値を有効にします。
       >{Exchange beautify symbols all} !

      ・テンポリセット指定コマンド行 (k-ftempr)
       楽曲全体のテンポをリセットします。
       >{Reset tempo values all} !

      ・SMPTEリセット指定コマンド行 (k-fsmpr)
       楽曲全体のタイムコード値をリセットします。
       >{Reset smpte values all} !

     8.5.2 使用頻度の高いコマンド行 (k-frucom)

      {Renumber bar lines all} !
      {Renumber bar lines continuously all} !
      {Reset tempo values all} !
      {Reset smpte values all} !

      楽曲全体の移調コマンド (k-ftransp)
      {Global_Transposition xx} Change Key !
      {Global_Transpose xx} !

     8.5.3 特殊コマンド行
      楽曲全体で、大括弧{} と丸大括弧 () の行を入れ替えます。
      実際はほとんど使うことはありません。

      {Exchange parenthesis to large brackets all} ! 丸括弧 () を大括弧 {}に変える。
      {Exchange large brackets to parenthesis all} ! 大括弧 {} を丸括弧 () に変える。

     8.5.4 一般コマンド行
      楽曲全体でのデータ・クリア、リセット
      実際はほとんど使うことはありません。

      {Clear notes all} !
      {Clear P_Exp symbols all} |
      {Clear observed notes all} !
      {Reset dynamic values all} !
      {Reset beautify values all} !
      {Reset gate_rate values all} !
      {Reset pitch_vend values all} !
      {Reset modulation values all} !
      {Reset control_number values all} !
      {Reset control_data values all} !
      {Reset program_change values all} !
      {Reset transpose values all} !
      {Reset chord & available notes all} !

     8.5.5 ほとんど使わないコマンド行
      以下のコマンドは、楽曲全体で実行するコマンドになります。
      実際はほとんど使うことはありません。
      「利用がほとんどないため設計のみで未だ動作確認をしていません。」

      {Generate O note lines all} !
      {Generate o/ note lines all} !
      {Generate o/. note lines all} !
      {Generate _/ note lines all} !
      {Generate _/) note lines all} !
      {Generate _/)) note lines all} !
      {Generate _/))) note lines all} !
      {Generate rest lines all} !
      {Delete note lines all} !
      {Delete rest lines all} !
      {Delete symbol lines all} !
      {Delete plus lines all} !
      {Delete comment lines all} !
      {Delete large brackets lines all} !
      {Delete parenthesis lines all} !
      {Delete square lines all} !
      {Delete dumper signs all} !
      {Delete chord lines all} !
      {Delete expand lines all} !
      {Observe other notes all} !
      {Observe chord notes all} !
      {Observe available note scale all} !
      {Generate expand files all} !
      {Create expand symbols all} !
      {Include expanded note lines all} !
      {Show expanded note lines all} !
      {Hide expanded note lines all} !
      {Reset Exp symbols all} !
      {Save expanded note lines all} !
      {Reload expand files all} !
      {Save & Store expand files all} !
      {Save & Register expand files all} !
      {Store expand files all} !
      {Register expand files all} !
      {Reset Dynamic expand symbols all} !

    8.6 環境ファイル

      楽曲全体を管理するファイルです。

      ・Music Symbol ファイル

   

  8.7 コンダクター・ファイルの編集

    コンダクター・ファイルは楽曲全体のテンポ設定、強弱設定、コード設定等を行います。

   

   8.7.1 コンダクター・ファイルの行コマンド

   

   8.7.2 コンダクター・ファイルの小節行と種類
     コンダクターの小節はMIDIノートを出力する形式のMIDIノート小節行と、MIDIキューイング・
    データを出力するMIDIキューイング小節行の2種類あります。

    下図は、MIDI ノート行

   

    それぞれ、以下のコンダクター用の行コマンドで設定が可能です。

    {Exchange midi format to cueing format} << >>
    {Exchange cueing format to midi format} << >>

    midi -> cueing への実行例

   

    結果
     MIDI キューイング・ノート行

   

   8.7.3 コンダクター・ファイル・ノート行

    ・ノート行の種類
     ・MIDIノート・フォーマット(先頭文字 s のノート行)

   

     ・MIDIキューイング・フォーマット(先頭文字 c のノート行)

   

    ・ノート行共通
     temp、dymc、hh:mm:ss/ff.ff はノート行共通です。

   

     ・tempo テンポ指定
      テンポ設定行の値で、テンポを数値で設定します。
      上書きでテンポの変更が可能です。

     ・dymc 楽曲全体の強弱指定
      ノート行と同一時間内で全てのパートの音の強弱を %で変更します。
      (指揮者が全員の演奏の強弱を指定するイメージになります。)

     ・hh:mm:ss/ff.ff 時間表示 (k-cftime)
      演奏時間をタイムコードで表示します。

   8.7.4 シーケンス全体有効コマンド (k-cfsqacom)

   

     ・シーケンス・タイトル
     先頭文字 S から始まる行です。
     シーケンスに名前を付けることができます。
     (データは作成されません)

   

     ・SMPTEと時間
     楽曲のシーケンスの開始時間をタイムコードで設定します。
     フレームタイプ (flame type) は 3 のみ有効です。
    

     ・テンポ設定
    シーンス単位での設定です。
    記入は、簡略して {/60} と記入すると [meb] コマンド実行で m.m. _/ = 60 に修正されます。
   

     ・各音符の標準ゲートタイム設定
     楽曲のシーケンスに合ったケートタイムを設定します。
     値は音符の長さの % 値です。
     例、
     内部の計算で %90 _/ は、4分音符で値が 100,000 x 90% = 90,000 です。
     演奏時間は、Tempo _/ = 60 の場合の 4分音の演奏時間は 1秒 x 0.9 = 0.9 秒
     音楽的には、 %小 -> %大 = スタッカート -> レガート です。

   

     ・曲の拍子と調の設定
    

   8.7.5 テンポの微調整
     tempo rubart (conducter file)

   

     シーケンス内のテンポを微調整します。
     設定 +xxy -xxy

     例、
      _/+xxy
      o/-xxy

     上記、 xx は値(value)、 y は単位(unit) です。
     unit y は、以下の種類があります。

      f flame  1/30 sec
      q MTC  1/8 frame = 1/2400 sec
      t Time code
      b Bit flame
      d 1/100 sec
      m msec  1/10 sec
      s sec   1 sec

     設定はノート行の音符の次のカラムに+ - の値です。(サンプルをご覧ください)

    コンダクター・トラックでのテンポ微調整は小節内で+プラス、-マイナスの合計が0ゼロで
    なければなりません。小節内で_/+xx で _/-yy の場合 x + y = 0 で指定します。
    _/+xx は4分音符の演奏時間が長く(テンポが遅く)、
    _/-yy は4分音符の演奏時間が短く(テンポが速く)になります。(k-rubart1)

    例、下図は フレーム単位で +2f -1f -1f の設定を行っています。

   

   8.7.6 拍の設定
    拍(拍子)の設定は、先頭文字 $ から始まる行の # シャープ、& フラットで調を設定したカラム
    の後のカラムに設定します。

    例、
     $#4/4 <- 4/4拍子の設定
     $&&&3/4  <- 3/4拍子の設定

   8.7.7 コード設定
    コード設定は、$ 行でmajor minor のどちらかを指定します。
    設定は、先頭文字 $ から始まる行に、# シャープ、 & フラットで調を設定したカラムの後に
    major 、 minor の文字を指定します。($行は、# & の後に、拍の指定が必要です。)

    例、
     $4/4 major -> $4/4 C_Major
     $&&&3/4 minor -> $&&&3/4 C_minor

     注、上記は、簡易文字入力後 [meb] ボタンの実行で -> の行に修正されます。

   8.7.8 縦列変更コマンド行


   

    meb コマンドでのテキスト修正は行の変更になりますが、縦方向の列については規則的な
    繰り返しがある場合に設定が可能なコマンド行を縦列変更コマンド行と呼びます。
    縦列変更コマンド行は、コンダクター・ファイルでのみ利用可能なコマンド行とパート・ファイルのみで
    利用可能なコマンド行、両方で利用可能なコマンド行があります。

    以下は縦列変更コマンドの種類です。
     Vertical Modify Commands
     *Uppercase %,s,c line 大文字(G,T,E,V,P,M)の場合、先頭カラムが%行、s行、c行で始まる行で有効
     
*G : Gloval_Velocity (Conducter dymc) 楽曲全体の音量変化
     *T : Tempo (Conducter) 楽曲全体のテンポ変化
     *E : Expand (Tempo Rubart : Conducter) 不明
     *D : Dynamic Expand (Part) ダイナミックエクスパンド
     *V : Velocity_Rate (Conducter & Part) 音強の倍率変化
     *P : Pitch_Vend (Part) ピッチベンドの変化
     *M : Modulation (Part) モジュレーションの変化
     *Lowercase %,s,c,+,: line 小文字(g,t,e,v,p,m)の場合、先頭カラムが%行、s行、c行、+行、:行で始まる行で有効
     *g : Gloval_Velocity (Conducter dymc) 楽曲全体の音量変化
     *t : Tempo (Conducter) 楽曲全体のテンポ変化
     *e : Expand (Tempo Rubart : Conducter egnore + line) 不明
     *d : Dynamic Expand (Part) ダイナミックエクスパンド
     *v : Velocity_Rate (Conducter & Part) 音強の倍率変化
     *p : Pitch_Vend (Part) ピッチベンドの変化
     *m : Modulation (Part) モジュレーションの変化
    ダイナミックエクスパンドについては別項での説明になります。

    以下ではコンダクター・ファイルで利用可能な*Gコマンド行の説明を行います。
    *Gコマンド行は、楽曲全体の音量の変化を縦方向で設定するのに利用します。

    例1、 (mn1_000.html) ファイルでの*Gコマンド行
     *G (103.0 101.0 102.0 101.0)*70
      コンダクター・ファイルの小節行にある dymc は楽曲全体の音量設定に使われます。
      値は%パーセントで各パートのベロシティ値の値に積算されます。
      例としてパートのあるノート音がベロシティ値80、
      コンダクターのdymcが90.0%であると 80 x 0.9 = 72の音量になります。
      このdymc は全てのパートのノート音に積算されますので楽曲全体の音量変化の
      変更が可能です。この例では楽曲全体の拍の設定に利用しています。
      *G : Gloval Velocity 変更で dymc の値を変化させます。
        () : 括弧の中は各行の縦列にあるノート行の dymc値
           (103.0 101.0 102.0 101.0) は、それぞれノート行の 1行目、2行目、3行目、4行目のdymc値
         *70 : ()の中の変化の繰り返し数で小節数が70の変更になります。

   


  8.8 パートファイルの編集

   

   8.8.1 コンダクター・ファイルとパート・ファイルの関連
    コンダクター・ファイルのシーケンス全体有効コマンドは、メイン画面の [meb] コマンド実行時に
    同一シーケンス内の全てのパート・ファイルに自動で作成されます。

    シーケンス全体有効コマンドは、コンダクター・ファイルの先頭にある行コマンドを除く、
     { } 大括弧で囲まれたコマンドです。

    例、
     {m.m. _/ = 60}
     {$4/4 C_Major}
     {#define gate_rate o/ = 94}
     {#define gate_rate _/ = 91}
     {$2:Canon}
     {*Comment}

   8.8.2 パート・ファイルと小節行の種類
     パート・ファイルは楽器の音域、用途によって小節行が異なります。

    8.8.2.1 音域の違いによるパート・ファイル小節行の種類

     種類は、低音域(L)、中音域(M)、高音域(H)、シンセ用(T,G,S,A,B,U)、リズム楽器用(R)等です。
         Bar Types (L M H T G S A B U R D)

   

    8.8.2.2 ピアノ譜
     入力は、五線譜と同じです。例として下図のカラムで *______4 の位置に音符を記入すると
     音名は、ドレミファソラシドの音階になります。
     ピアノ、ハープシコード等ピッチの変更、モジュレーションを利用しない楽器に適します。
     音域により、低音域(L)、中音域(M)、高音域(H)があります。
     ピアノは中音域(M) を利用します。

    低音域(L)
   

    中音域(M)
   

    高音域(H)
   

    8.8.2.3 シンセ楽器用の譜面
     音階入力に加えてピッチベンド、モジュレーション等の入力が可能です。

    G
   

    S
   

    A
   

    B
   

    8.8.2.4 リズム譜
     リズム楽器の入力用でカラムの位置とノート番号は同じになります。
     例、下図の 6____.____7 に音符を記入すると。ノート番号は 61 - 70 になります。

    リズム楽器用(R)
   

   8.8.3 パート・ファイル譜面の変更

   

   8.8.4 テキスト自動補正

   


   8.8.5 Meb補正ボタンについて (k-pfmeb)
    メイン画面の [meb] ボタンは、ディレクター・ファイルと全てのパート・ファイルのテキスト修正を行います。
    各パート・ファイルの [meb/xyy] ボタン実行は、パートのみの修正になります。
    パート・ファイルは複数の画面を開くことが可能で、表示は[meb/xyy] ボタンを実行した画面が最新の画面
    に変わりますが、他の画面の表示は変わりません。
    複数の同一ファイルを編集する場合は必ず[rev/xyy] ボタンを押して最新の画面データを読み込んでから
    編集を行ってください。

   

   8.8.7 パート・ファイルの行コマンド
    
   

    {Generate O note lines}
    {Generate o/. note lines}
    {Generate o/ note lines}
    {Generate _/ note lines}
    {Generate _/) note lines}
    {Generate _/)) note lines}
    {Generate _/))) note lines}
    {Generate rest lines}
    {Generate phrase files}
    {Delete note lines}
    {Delete rest lines}
    {Delete plus lines}
    {Delete large brackets lines}
    {Delete parenthesis lines}
    {Delete square lines}
    {Delete symbol lines}
    {Delete comment lines}
    {Delete chord lines}
    {Delete chord check lines}
    {Delete expand lines}
    {Delete dumper signs}
    {Reset beautify values}
    >{Reset gate_rate values}
    {Reset pitch_vend values}
    {Reset modulation values}
    {Reset control_number values}
    {Reset control_data values}
    {Reset program_change values}
    {Reset transpose values}
    {Reset velocity_base values}
    {Reset Dynamic expand symbols}
    {Generate beautify symbols}
    {Clear notes}
    {Observe other notes}
    {Clear observed notes}
    {Clear P_Exp symbols}
    {Reset Exp symbols}
    {Change dumper signs}
    {Modify dumper signs}
    >{Observe chord notes}
    {Change chord notes}
    >{Observe available note scale}
    {Observe chord_name voicing}
    {Reset chord & available notes}
    {Decode dynamic expand note lines}
    {Include expanded note lines}
    {Show expanded note lines}
    {Hide expanded note lines}
    {Save expanded note lines}
    {Reload expand files}
    {Save & Store expand files}
    {Save & Register expand files}
    {Store expand files}
    {Register expand files}
    {Renumber bar lines}
    {Exchange parenthesis to large brackets}
    {Exchange large brackets to parenthesis}
    {Exchange global chord select to progression }
    {Exchange global chord progression to select lines}
    {Change chord progression lines}
    >{Hide chord progression lines}

    8.8.7.1 シーケンス内有効コマンド

     コンダクター・ファイルで設定されたコマンドです。

     例、
       {m.m. _/ = 60}
       {$4/4 C_Major}

    8.8.7.2 パート内・コマンド

     #で始まるコマンドです。

   
      #で始まるコマンドは、
      #set 、#define、#set 、#modify_start 、 #add、 #sub、#clear、#reset の種類があります。
      #コマンドのオペランドとして以下があります。組み合わせは 上図のmeb -h を参照してください。

      gate_rate xx
      gate_rate_parameter
      modulation xxx
      control_number xx
      control_data xxx
      pitchvend + - xxxx
      transposition + - xx
      transpose + - xx
      velocity xx.x
      velocity_base xx.x
      harmonics ?
      beat ?
      note_shift + - xx
      renumber_start_value 0 or 1
      bars,bar xx
      program_change xxx
      lag hh:mm:ss/ff.ff
      offset no support
      chord_base_position x
      chord_velocity "xxxxxxxx"
      Available_note_scale_velocity "xxxxxxxx"
      Chord_name_voicing_velocity "xxxxxxxx"
      next_progression_chord ?

     例、
      #define Chord_base_position 2
      #define Available_note_scale_base_position 4
      #define Chord_velocity "55555555"
      #define Available_note_scale_velocity "55555555"
      #define Chord_name_voicing_velocity "55555555"

   8.8.8 ノート行(k-noteline)

    8.3.8.1 音符の長さ

   

    8.3.8.2 ゲートタイム
     音符の演奏時間の長さを %xx の値で指定します。
     音符によって %xx の値を適正に設定すると自然な演奏が可能になります。
     以下は標準の値ですが、それぞれの曲に合わせて適切な %xx 値を設定したください。
     %xx の値はノート行で直接記入可能ですが、#define #set 等であらかじめ定義しておくと便利です。

    例、
      ---Part Gate rate--
      #set gate_rate_parameter 25
      #set gate_rate O = 98
      #set gate_rate o/ = 93
      #set gate_rate o/. = 94
      #set gate_rate _/ = 90
      #set gate_rate _/. = 91
      #set gate_rate _/) = 82
      #set gate_rate _/)) = 76

    8.3.8.3 音符の長さの微調整
     演奏のテンポをパートで少しずらして微調整する場合に利用します。

   

     Pf_Swing
     パートでの演奏を微調整します。

   

     ノート行に ss を設定します。ss は、100倍の値で計算されます。
     4分音符 _/の値は、100000です。「ノートの長さをssで変更します。」

      ex. _/+5 -> 100000 + 500 = 100500 ss = +5
        _/-5 -> 100000 - 500 = 99500  ss = -5
        _/)+3 -> 50000 + 300 = 50300  ss = +3
        _/)-3 -> 50000 - 300 = 49700  ss = -3

     Cf_rubart (コンダクター・ファイル用)
     楽曲のシーケンス内でテンポが微調整されます。
     Cf_rubartは、ノート行に設定値 xx と、単位(y unit) を f q t b d m s で指定します。

    8.8.8.4 5線譜入力エリア

    例、S シンセノート行の5線譜入力エリア(赤枠)

   

    8.8.8.5 ノート行に入力可能な音符
     音符は、通常 1 - 9 までの数値になります。
     上記数値と ノート行の velo の積値が MIDIのノートオンの強さになります。
     ノート行では、演奏に必要な装飾音やタイ、スラー等の演奏に必要な文字が決められています。
     以下はノート行で使用する文字の一覧です。

     1-9 velocity on
     : continue
     # sharp
     & flat
     * doble sharp
     @ doble flat
     $ natural
     t tril
     T reverse tril
     s turn
     S reverse turn
     m mordent
     M reverse mordent
     w doble moldent
     W reverse doble mordent
     r tril
     R reverse tril

     装飾音符に臨時記号を付ける場合は、ノート行の前に + プラス行を追加して # & $ 等の臨時記号を
     入力します。下図、ドットは演奏パターンです。

   

    8.8.8.6 ダイナミックエクスパンド

     ダイナミックエクスパンドは、和音のアルペジオ等のさまざまな演奏パターンを生成します。
     縦列変更コマンドは、ノート行にパターン設定記号(ダイナミックエクスパンド)を
     複数のノート行にまとめて設定するコマンドです。
     利用形態としては、コード進行を決め、ボイシング設定をおこない、
     コードパターンを設定することで曲の全体イメージを容易に生成できます。
     ダイナミックエクスパンドを利用することで、演奏パターンを様々にかつ容易に変更可能
     になります。目的の演奏に合った、コード、演奏を自由に設定可能です。
     ここでは、コードパターン設定の説明を行います。

     ダイナミックエクスパンド設定コマンド行は、*+abc または *-abc で始まる行になります。
     abc の名称 3文字で、自由に決めてください。
     例、
     以下の 3文字は、 m01 m02 です。
     *+m01 では、

     

     実際の設定はノート行の _Exp の位置に上記のダイナミックエクスパンド名を指定します。

     

     ノート行の音符の位置に番号を付けます。
     +は低い音符から高い音符への番号付け
     -は高い音符から低い音符への番号付け
     

     *+m01 n = “0 1 2 0 1 2 0 1 2 0 1 2” 

     n : 音符の位置が左から 0 1 2 . . に対応します。
          0 1 2 と指定した場合、 ソ ド ミ になります。
     

   8.8.8.7 ダイナミックエクスパンドの値設定
     ダイナミックエクスパンドで指定される+-の文字列に値を定義しておきます。
     例、ダイナミックエクスパンドの文字列を+abcとします。
     *+abc と先頭に*スターを付けて文字列+abcとすることで
     ダイナミックエクスパンド設定コマンド行になります。

     +abc の後にr = " "はリズム設定、n = " "はノートの設定で+は左からの位置、-は右からの位置
     v = " " はベロシティ値で+は左からの位置、-は右からの位置、b = " "は音強の比率です。

     注、下記の例で表示されている文字のカラムは位置が正しくありませんので
       正しくは実例のベートーベン作曲(月光の曲、第3楽章の一部を参照してください。

      「ノート位置の設定」
       n = "0 1 0 1 0 1 0 1" ですので左の音符から順番に演奏されます。
       p01 は 1小節目、 p03は 3小節目の設定です。

       *+p01 n = "0 1 0 1 0 1 0 1" r = "4 4 4 4 4 4 4 4"
       *+p03 n = "0 1 0 1 0 1 0 1" r = "4 4 4 4 4 4 4 4"

      「リズム設定」
       以図はリズム設定例になります。 全て値が 3ですのでそれぞれの音符は同じ長さで
       演奏されます。
    
      「ベロシティ設定」
       v は利用しません。

      「音響の比率」
       b を使います。1 - 9 までの音の強さの比率ですので詳細なベロシティの設定が可能です。

      ex. mn3_00b.meg Cresc. 実際の表示

  

    -m0000026 -1______0______1______2______*______4______5______6______7velo P_Exp
    *+p26 n = "0 2 1 2 0 2 1 2 0 2 1 2 0 2 1 2"
    *+p26 r = "4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4"
    *+p26 b = "9 9.2 9.4 9.6 9.8 10 10.2 10.4 10.6 10.8 11 11.2 11.3 11.4 11.5 11.6"
    +                   #                     12.8 ._...
    %96 O                5 55                  12.8 .+p26
    -m0000027 -1______0______1______2______*______4______5______6______7velo P_Exp
    *+p27 n = "0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1"
    *+p27 r = "4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4"
    *+p27 b = "9 9.2 9.4 9.6 9.8 10 10.2 10.4 10.6 10.8 11 11.2 11.3 11.4 11.5 11.6"
    %96 O                6 6                   12.8 .+p27
    -m0000028 -1______0______1______2______*______4______5______6______7velo P_Exp
    *+p28 n = "0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1"
    *+p28 r = "4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4 4"
    *+p28 b = "9 9.2 9.4 9.6 9.8 10 10.2 10.4 10.6 10.8 11 11.2 11.3 11.4 11.5 11.6"
    +                 *
    %96 O              7   7                   12.8 .+p28
    -m0000029 -1______0______1______2______*______4______5______6______7velo P_Exp


   8.8.8.8 縦列変更コマンド

     例、ダイナミックエクスパンドに関連する縦列変更コマンド
      *E、*D ((+abc -def*2 +xyz *3 )3 +des _xxx ,__~~~ )2
      *E、*D ((+abc -dsf abc)_*2 ,_)*2
      *E、*D ((+abc*3 -def __~*2)2,(_ddd -s33 +xaa*2)*2)*5
      *E,*D +abc -def*4
      *V (13.2 12.8 13.0 _ ~~12.0)*2,13.0 12.8*4
      *M (13 12 1310 ,.~~11)*3,13 12*4
      *P ((_ -1900 180 17 6)*3 (1600 1700 1800 1900)*3)*2

     例、 ダイナミックエクスパンドの縦列設定(ノート行右端のExp _... の設定)
     *E : Dynamic Expand  ダイナミックエクスパンドでの使用例
        +xxx : Symbol    +プラス(左の低音のノートから右の高音のノート方向)
        -xxx : Symbol    -マイナス(右の高音のノートから左の低音のノート方向)
        ~ : Nochange    ~チルド(変更しない)
        ! : Reset       !アポストロフィー(元の_...にリセットする)
      ex.
       *E ((+abc -def*2 +xyz *3 )3 +des _xxx ,!!~~~ )2
         上記 -def*3 は -def を3ノート行変更、 +xyz *3 は+xyzを3ノート行変更、
         ()*3 は()を3回繰り返す (())2 は外側()を2回繰り返す。
         上記のコマンド行は以下を設定した事になります。
       *E +abc -def -def +xyz +xyz +xyz
         +abc -def -def +xyz +xyz +xyz
         +abc -def -def +xyz +xyz +xyz
         +des _xxx _ _ ~ ~ ~
         +abc -def -def +xyz +xyz +xyz
         +abc -def -def +xyz +xyz +xyz
         +abc -def -def +xyz +xyz +xyz
         +des _xxx _ _ ~ ~ ~

       *E ((+abc -def !!~)_*2 ,!)*2
       *E +abc -def ! ! ~ ! ! ! +abc -def ! ! ~ ! ! !

 
      ex.1 -行は小節行、%はノート行で4小節の変更になります。
        *E +abc -def +dxp*2
        -m0000021                            P_Exp
        %                                  +abc
        %                                  -def
        %                                  +dxp
        %                                  +dxp

       ex.2 -m行は小節行、%はノート行で4小節の変更になります。
        *E (+abc +def)*2
        -m0000022                            P_Exp
        %                                  +abc
        %                                  +def
        %                                  +abc
        %                                  +def

       ex.3 -m行は小節行、%はノート行で4小節の変更を2回繰り返します。
        *E (+abc ~ -def _...)*2
        -m0000023                            P_Exp
        %                                  +abc
        %                                  +ORG  変更なし
        %                                  -def
        %                                  _...    リセット
        %                                  +abc
        %                                  +ORG  変更なし
        %                                  +def
        %                                  _...    リセット


   8.8.9 休符行
     休符行は、先頭カラムがRまたはrで始まる行です。

    

   8.8.10 コメント行
    各行の先頭カラムが ' ' 空白(スペース)で始まる行はコメント行になり自由にテキストを記入できます。
    また、先頭カラムの文字が {* 、 および (* で始まる行をコメント行とします。
    コンダクター・ファイルで {* Comment} とした行は [meb] コマンド実行で、
    各パートファイルに複製されます。
    (* Comment) はパート内でのコメント行として利用します。

    例、
     コンダクター・ファイルに、グローバル・コメントを記入
    

    各パートに同じコメントが複製されます。

    

   8.8.11 追加行(k-addline)
     先頭カラムが+プラスで始まる行は、ノート行の前で臨時記号などを入れるために使われます。

    

    

   8.8.12 インスト行
    パート・ファイルの先頭カラムが@で始まる行は楽器の指定に使われます。
    指定された楽器に音域が設定されている場合は、小節行に音域が示されます。
    またディレクター・ファイルに楽器名が表示されます。

     「コマンド形式」
     @inst Comment
     inst はMusical Symbol file の楽器を選択します。
     例えば、フルートを選択した場合、inst は下図の Flute または Fl. です。
     定義ファイルでは、楽器の音域がMIDIノートNo. 数値で記載されています。
     Flute は、60 - 96 の値です。この値でパート・ファイルの小節行に音域が表示されます。
     Comment を記入するとメイン画面の@ラインにコメントが表示されます。

     「Musical Symbol file」
    

    例、

    「パート・ファイル」
    

    「メイン画面」
    

  8.9 メモ・ファイルの編集 (k-memoed)
    曲を作っていく過程で気がついたことなどのメモを残して置くためのファイルです。
    操作ボタンは、下記の2つです。
      [reb/nb] ボタン : 書き込み前の状態に戻す。
      [save/nb]ボタン : メモを保存します。

    

  
8.10 その他
    楽器ファイル、コード・ルール・ファイルの編集はWebからはできません。
   OSのテキストエディターで編集を行うことで作者独自の楽器編成やコード進行の追加が可能になります。
   詳細は、マニュアルの応用編をご参照ください。

  8.10.1 楽器ファイルの編集
    楽器ファイルの編集を行うことで好みの音源に名前を付けて音域の設定ができます。
   名前を付けるとパートファイル楽器名の設定が可能で、ディレクター・ファイルに楽器名として
   表示されますので便利です。

  8.10.2 コード・ルール・ファイルの編集
    メジャーコード用のルール・ファイルとマイナー・コード用のルール・ファイルの2つあります。
   簡単にルール・ファイルと呼んでいます。標準で利用されるコード進行はあらかじめ作られていますが
   中身とコード進行が理解できると作曲者独自のコード進行やボイシングを作成可能です。
   ルール・ファイルは標準ルール・ファイル、作曲者専用ルール・ファイル、楽曲用ルール・ファイル
   が存在可能でそれぞれのファイルが利用される優先順位は楽曲用、作曲者専用、標準の順です。
   ファイル名はそれぞれ、
   標準
    標準のメジャー・コード・ルール・ファイル mebcpj.dat
    標準のマイナー・コード・ルール・ファイル mebcpi.dat
   作曲者専用
    作曲者専用のルール・ファイルは上記と同じ名前ですが、mnew コマンドにて作曲者のディレクトリに
    作成されたファイルです。
   楽曲用
    楽曲専用のルール・ファイルは曲名を先頭文字としてcpj、cpiファイルで、fncpj.dat fncpi.dat です。
    例、曲名がabc の場合メジャー・ファイル名は abccpj.dat マイナー・ファイル名は、 abccpi.dat です。

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